『美容師という道を選んだ理由』

Odd-jobs　マネージャー　池田潤

私は、男3人兄弟の末っ子として生まれ育ち、自分で言うのもなんだが

勉強も運動もそこそこできた。

父や兄達の背中を見ながら、要領良く生きてきたからだろうか。

そんな中、周りの自分に対する評価に対してはいつも不満を感じていた。

自分が思っているより高い評価に。

それなりに努力をしてきた結果なので、素直に喜ぶべきだったのかもしれない。

でも、何故かいつも満たされない。

何をしてもそれなりにできてしまう中で、この事柄は自分でなくては

いけないのだろうか。

自分以外の人が行っても成立する事柄なのではないだろうか。と

自問自答を繰り返す日々。

そして、たどり着いた1つの答えが生存欲。

自分にしかできないことをして、自分を必要としてくれる人の為に

全力を尽くす。

といったところだろうか。

そんな想いを馳せる中、オーナーの平本との出会いが訪れる。

私の実家は千葉県。

平本との出会いは、簡単に言えばお互いの親戚同士が知り合いだった。

そのつながりで、たった1回親戚の家がある埼玉の地で会って

話をさせていただいた。

2時間くらいだったと思う。

圧倒的な自信を持ち合わせている平本に一目惚れした。

と同時に、自分に足りないもの。

自分が欲していたものが明確になった。

私が他人からの評価に満足できなかった理由は、自分自身が1番自分に対する

評価を低く見ていたからだ。

どうしたらそんなに自信を持つことができるのだろうか。

出会った時には、こんなに上手く気持ちが整理できていた訳ではないが、

気がつけば出会った翌日に広島の地に来ていた。

20歳の時の出来事だ。

1年目のことはほとんど記憶がない。

ただただ、一生懸命だったことは覚えている。

4年半で店長になるまでも、とにかく無我夢中で走り続けた。

ありがたいことに、今では20年以上広島で、オッドジョブスで美容師を

させていただけている。

いろいろなことがあったし、沢山の人と出会ってきた。

この20数年かけて、私は今、自分の事が大好きだ。

自分が歩んできた道のりで、沢山の人に出会い、声をかけていただき、勇気をもらい、

承認してもらって、私は今、最高に幸せだ。

これからの人生では、美容師として、1人の人間として、今度は私が出会った人に

声をかけ、勇気を与え、承認してあげることが出来たら、そしてあわよくば

その人達の幸せのきっかけに少しでもなれたらと、心から思っています。

最後に、私はまた生まれ変わっても、必ず美容師になろうと思っています。

平本オーナーを始め、今まで出会ってきた全ての人に感謝しています。

また、これから出会う人達のことを考えると、ワクワクが止まりません。

「一期一会」

これからも1日1日を大切に、最高の時間を紡いで行こうと思います。